ゼニアとは

Ermenegildo Zegnaエルメネジルド・ゼニア

ゼニアの生地を専門に取り扱う、銀座のオーダースーツ店スプレーモ代表の清水と申します。

「ゼニアという名前はよく聞くけれど、どんな生地か見てみたい」という問い合わせを数多くいただきます。

ゼニア以外にもダンヒルやドーメル、ロロピアーナなど世界中にはたくさんの生地メーカーがあります。

それなのに、ファッション誌でゼニアの特集がされたり、私の様なオーダー店が絶賛していたりすると、他社の生地といったいどれほど違うのかと興味が湧くと思います。

本ページでは、ゼニアのこと、そしてゼニアの生地のことをわかりやすくまとめました。

わずか5分ほどで、すべての文章をお読みいただけますので、ぜひ下にスクロールしてお読みください。


1. 「ゼニア」とは?

ゼニア店舗

「ゼニア」の正式名称は「Ermenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア)」イタリアを代表する世界的ファッションブランドの名前です。

「エルメネジルド・ゼニア」のブランド名で、ゼニアのショップは80以上の国・地域において555店舗にのぼり、日本国内でも伊勢丹、三越、阪急などの有名百貨店内や銀座や新宿の路面店など23箇所にあります。

スーツを中心に、ジャケットやシャツ、ベルト、シューズ、バッグなどのレザー製品も手がけています。

今では高級ファッションブランドとして有名な「ゼニア」ですが、もとは生地メーカーとして1910年に発祥。

オーストラリアから最高級の天然繊維を買い付けて、自社工場にてウールを生産。イタリア国内だけでなく世界に向けて販売し、圧倒的に強かった英国生地をしのいで世界一に。

最高品質の生地メーカーとして世界にその名を轟かせたゼニアは、「アルマーニ」「トムフォード」「キトン」「エルメス」「ヒューゴボス」「ラルフローレン」「ブリオーニ」に生地を供給。高級紳士服のおよそ30%はゼニアの生地で作られ、ゼニア社が世界の繊維業界を牽引しています。

ゼニアのスーツは世界のエグゼクティブから絶大な信頼を得て、国家元首をはじめ、世界中の実業家、芸術家、俳優、スポーツ選手などハイクラスの人々が愛用しています。


2. ゼニアのスーツの価格

  ▲ゼニアホームページより https://www.zegna.jp

国家元首や有名人が好むゼニアのスーツ、クオリティーの良さは言うまでもなく最上級クラス。

そうした方たちが着る高品質のゼニアスーツの価格ですが、当然のことながら安くはありません。

ゼニア社の公式サイトによると、スリーシーズン用のゼニアトロフェオスーツが税込価格388,800円(2017年6月現在)です。

アルマーニ、トムフォード、ラルフローレン、キトン、ボス、エルメス、ブリオーニなど高級ブランドスーツの価格もおおよそ30万円前後が相場です。

中でもゼニアのスーツは他のブランドよりも人気があり売れ続けています。

どうしてゼニアのスーツは世界のビジネスマンから永く支持されているのか?それには明確な理由があります。


3. ゼニアのスーツが高額でも
売れ続けている2つの理由

世界のビジネスマンがゼニアのスーツを買い続ける理由ですが、大きく分けて2つあります。

それは、スーツの『生地』と美しい『スタイル』です。

なめらかな触り心地と艶のゼニアスーツ

1つずつ具体的にご説明していきます。

まず、生地について
ゼニアは生地の品質にはとにかくこだわっています。最高級の天然繊維をオーストラリアから買い付け、厳選をかさねた希少なウールだけを使用して生地を織り上げます。

こうして作られた生地は、上質さが一瞬でわかる上品なツヤと、なめらかな触り心地を携えています。

そして、ファッションの聖地イタリアでデザインされた色柄は、遊び心がありおしゃれ。時代に合ったトレンドをうまく組み合わせて、羽織るだけでその人をカッコよくスタイリッシュに見せてくれます。

心地よく着ることができて、上質なものを身にまとっているのが一目でわかる。世界のビジネスマンから愛用される理由がここにあります。

前述のアルマーニ、トムフォード、キトン、エルメス、ヒューゴボス、ラルフローレン、ブリオーニなどスーパーブランドがゼニアの生地を使用。

こうしたブランドにゼニアの生地が使用されても各ブランド名に隠れて表には出てきませんが、ゼニア社の生地が世界の高級ブランドを牽引していると言えるでしょう。

ゼニアが売れている理由の2つ目は「スタイル」です。

ゼニアのスーツ

ゼニアのスーツスタイルにはイタリアの地名を冠した下記のようなラインが用意されています。

  • ミラノライン…ゼニアの主流ラインで、全体的にかっちりとクラシックな趣で時代に左右されにくいスタイル
  • フィレンツェライン…ミラノラインよりもウェストの絞りの効いたシャープなシルエットが特徴
  • ローマライン…1980年代に中心となったモデルで肩幅がやや広くオーソドックスなライン
  • トリノモデル…ややボリュームのある肩バッド、胸板を強調し、ウェストの絞りを大きくしたグラマラスな型
  • カプリライン…肩わたや裏地を極力使用しないアンコン仕立て。芯地も極薄で軽量さをアピールした春夏モデル。

どんな体型でもおしゃれに着こなせるように、柔らかな肩のラインと程よくシェイプの効いたシルエット、着心地を意識した縫製が高い次元で揃えられています。


4. ゼニアの生地は
他メーカーとどこが違うのか?

ゼニアのスーツ

見た目、触り心地、高級感、上品さ、清潔感、軽さなどゼニア生地の特徴を挙げれば、すぐにこれだけの形容する言葉が出てきます。

中でもゼニア生地の一番の特徴は、見た目の「ツヤ」と触った時の「なめらかさ」です。

生地の表面にはツヤツヤとした上質な光沢があります。このツヤは羊毛の脂(あぶら)に光が当たって浮き出る光沢で、羊毛の品質が良くないと美しいツヤは出ません。

そして触り心地は、触れた瞬間に「ヌルッ」とした高級生地独特のさわり心地で、ウール100%なのにまるでカシミヤのようなしっとりとしているのです。

こうしたツヤとさわり心地感を生み出すために、ゼニア社はぜいたくな原料の厳選をしています。

原料の厳選

オーストラリアの契約農場から買い付けた羊毛から『脇と肩の高品質の部分だけ』を使用し、その他の部分は使いません。

例えるなら、”羊毛の大トロ”だけを使用する徹底ぶり。このような厳選の仕方はムダも多くコストもかかり、他の生地メーカーではできません。

糸の選定も、ただ単純に糸の細さだけにこだわるのではなく、長さ、色、密度、引っ張り強度などを細かく検査して、自社の基準に合ったものだけを使用。

生地メーカー

ゼニア社が特にこだわるのが、生地の弾力性や耐久性を生み出すクリンプ(波状のちぢれ)。細くても弾力性に富んだクリンプを含んだ糸を使用すれば柔らさかと適度なハリを出すことができるのです。

他メーカーでも極細糸を使用した柔らかな生地はありますが、糸が細いだけでコシがありません。こうした生地でスーツを作ると型崩れを起こします。

「イタリア製スーパー◯◯」と書かれていても着心地や耐久性がイマイチだったのは、これが理由です。

ゼニア以外に、コシとハリある生地として有名なダンヒルの生地があります。お好きな方もいらっしゃると思います。


5. 「ダンヒルのスーツは
どうなのですか?」

イギリスの高級ファッションブランドとして人気の「アルフレッド・ダンヒル」

サッカーの日本代表のオフィシャルスーツを提供し、日本でも銀座に旗艦店があります。サッカーの日本代表の公式スーツとして採用されて話題になりました。

ダンヒルは上記のようにファッションブランドとして有名ですが、オーダーショップに生地の販売もしています。ただ、ゼニアのような生地メーカーではなく、生地は機屋(はたや)が織り、「ダンヒル」のロゴを入れるというOEM生産のかたちをとっていました。

ダンヒルの色柄は、ゼニアのように革新的ではなく、保守的、伝統的。触り心地も英国製らしく、重みがあり丈夫な生地が多くラインアップされていました。

しかし、ダンヒル(dunhill)の生地のOEM生産は、2015年をもって販売終了となりました。

ダンヒルのライセンスビジネスが2014年の春夏で終わり、
2015年の春を最後にダンヒルの生地の販売権も終了する。
(2014年 ビスポークニュース)

つまり、現在販売されているダンヒルの生地は、2015年以前の旧品ということになります。

ダンヒル販売終了状況をうけて、今後もゼニア生地が注目される存在になっていくと考えられます。

なめらかな触り心地と、高級感のある上品なツヤ、そして、ファッションの聖地イタリアでデザインされた色柄、ゼニアが世界NO.1の生地メーカーであることは揺るぎのない事実です。

ここまで、「ゼニア」というブランドについて書いてきましたが、もしかすると「トロフェオ」や「トラベラー」を耳にされた機会が多いかもしれません。

ファッション誌によく名前が出てくる「トロフェオ」「トラベラー」ですが、これはゼニア社の生地の種類名です。

ゼニア社がシーズンごとに発表するコレクション数の多さは、他社の比ではありません。春夏と秋冬に分けて毎シーズン3,000種類。生地の豊富さも、ゼニアが人気の理由の1つです。


6. 年に2度、イタリアから
新作生地が入荷

ゼニアの生地コレクションは定番生地が300種類、シーズンごとの新作生地が150種類、合わせて450種類が毎シーズン発売。

これらは日本向けのコレクション数で、世界で発売される生地の品種数すべてで言えば、軽く3,000種類に。これは他メーカーが発売する約5倍の量になります。

ここで、「ゼニア生地の名前」「着用可能季節」「生地の特徴」「注意点」の説明をつけて、ゼニア生地コレクションをシーズンごとにご紹介していきます。

6-1 スリーシーズン素材

着用可能時期 春・秋・冬「Trofeo(トロフェオ)」

Trofeo(トロフェオ)
【着用可能時期 春・秋・冬(夏を除いたスリーシーズン)】

「ゼニアといえばトロフェオ」と言われるほど。ゼニアの生地でもっとも有名です。

トロフェオは春と秋の年に2度発売され、ゼニアを代表する生地だけにコレクションの量は最多。無地をはじめ、ストライプやチェックなどの柄物がラインアップ。

トロフェオはオーストラリア産の最高品質の原料から作られます。生地の特徴は、しっとりと滑らかな手触りと、生地表面のツヤツヤとした光沢です。1mあたり230g~240gと軽いので、夏を除いたスリーシーズンに着ることができます。

このトロフェオで作ったスーツを一度着ると、他のスーツが着られなくなると言われるほど着心地は快適。大事なお客様との商談、プレゼン、ビジネスシーンでの普段使い、面接、各式典などのシーンで活躍します。指名買い、リピーターが多いのもこの生地です。

ただ、極細の糸を使用しているため、激しい業務をされる方には向きません。重い荷物を運ぶ、スラックスの股の付け根がよく破れるという方は、エレクタなどのしっかりした丈夫な糸を使用した生地がおすすめです。

着用可能時期: 春・秋・冬「Traveller(トラベラー)」

Traveller(トラベラー)
【着用可能時期: 春・秋・冬】

ゼニアの名前よりも有名になのがこの「トラベラー」。

他生地メーカーからもこのネーミングの生地が発売されているので、耳にしたことがある方も多いはずです。

「トラベラー」というネーミングは「トラベル」から。その名の通り、旅行や出張に最適な生地です。出張先でシワになった上着を一晩ハンガーにかけておけば、翌朝にはおおよそ元の状態に回復。防シワ加工を施した出張用スーツ生地です。

シワが元の状態に回復する理由は、強く撚ったダブルツイスト糸(双糸・・・2本の糸を撚り合わせ1本の糸にしたもの。双糸を使った生地は耐久性がアップ)を使用し、生地に織り上げる段階で防シワ・摩擦加工を施しているからです。

マイナスポイントとしては、生地表面のツヤが少ないこと。強撚糸を使用しているため、マットな見た目になります。また、このシワ回復機能ですが、数日間着続けた後の深いシワを元に戻すことはできません。「ある程度までは戻る」とお考えください。

双糸を使うと生地が厚くなる傾向にありますが、1mあたり280~290gに軽量化。春と秋冬に着られる厚さと重さで、使用頻度が高いスーツとなります。

春秋用の代表生地「15milmil15(15ミルミル)」

15milmil15(15ミルミル)
【シーズン: 春・秋・冬】

正式名称は「15milmil15」、クインディッチミルミルクインディッチ。一般的には15ミルミルと呼ばれています。ゼニアの梳毛(そもう)生地の中では最高級素材です。

15ミルミルのさわり心地はまるでシルクと思わせるほど繊細でしっとりとしたタッチ。ハリとコシを持ち合わせているため、シワになってもスチームをあてれば簡単に元どおりに。

15ミルミルに使用されるクラスの極細糸は、非常に希少性が高い糸です。また、どの生地メーカーでも細く長い繊維を引けるわけではありません。ゼニア社の高品質のオーストラリアンウールの独占的な仕入れと、100年以上の長きにわたり培った生地製造技術によって、15ミルミルは作られています。

マイナスポイントとしてはまず価格です。ゼニアショップで40万円以上と高額(オーダースーツ店で18万〜30万円)。普段使いできるスーツではありません。また、繊細な生地だけに耐久性はやや低目。シワが気になる方には不向きです。

しかし、最上級のスーツが着たい、大事なプレゼン、学会の発表で着るという方にとって、これ以上のスーツはありません。間違いなく外見をアップしてくれます。

オールシーズン生地「Traveller Silk(トラベラー シルク)」

Traveller Silk
(トラベラー シルク)
【シーズン: オールシーズン】

「トラベラー」にシルクを加えた「トラベラーシルク」

ウール90%、シルク10%の混率。わずか240gと軽量。トラベラーにシルクを10%混ぜたトラベラーシルクですが、トラベラーとは見た目も触り心地もまったくの別物と言っていいでしょう。

トラベラーの生地の表面はマットですが、トラベラーシルクには艶やかな光沢が広がっています。触りもさらっと滑らかで、春先や初秋に着るには最適の素材です。

ただ、シワになりにくく復元力のあるトラベラーとは別物です。シルクを入れることで柔らかみとツヤは出ますが、コシがなくシワになりやすい生地です。ゼニアの生地が初めての方には、おすすめしません。

とはいえ、ゼニア直営のショップでは例年シルク入りのスーツが数多くラインアップされています。生地の光沢、触り心地、生地のハリなど、ご自身の目と手で確認してみてください。

オールシーズン生地「Trofeo 600(トロフェオ600)」

Trofeo 600(トロフェオ600)
【着用可能時期: オールシーズン】

トロフェオにシルクを15%ブレンド、生地の重さは超軽量の190グラム

「600」は使用しているシルクの糸の細さを表しています。トロフェオに極細糸のシルクを混ぜることで、トロフェオよりもきめの細かな柄を作ることが可能になります。

マイナスポイントとしては、シルクが15%入っているため、生地の光沢と引き換えにシワになりやすい素材となっています。また、コレクションの数も少なめです。

ただ、ビジネスにもフォーマルにも使える光沢のある生地がラインアップされており、オールシーズンを通して着用できるというのは魅力的です。

6-2 秋冬のゼニア生地

秋・冬生地「ELECTA(エレクタ)」

ELECTA(エレクタ)
【着用可能時期:秋・冬 】

1929年に登場したゼニアのロングラン商品で、シワのなりにくさと耐久性を備えた秋冬の定番素材です。

しっかりとした糸のハリが生地に復元力を持たせるので、エレクタのスーツはシワになりにくいと定評があります。

糸にはスーパー110クラスを使用し、1m当たりの重さは330g~340gとしっかりした重量。生地表面の毛はクリアカットされているので、高級感のあるツヤを生み出しています。

手ごろな価格設定と丈夫さがセールスポイント。ゼニアが初めての方におすすめです。せっかくのゼニアのスーツを長く着たい、長持ちさせたいとお考えの方には最適です。

マイナスポイントは、太い糸を使用しているのでやや重たいということと、柄が少し粗くなるということです。織りの目のきれいさはトロフェオに負けてしまいます。

2017年の秋冬からエレクタの軽量版が発売されます。現状よりも30グラムほど軽くなるので、従来のエレクタとトロフェオとのちょうど中間の重さです。バリバリ働くビジネスマンには高級感と耐久性を兼ね備えたおすすめの生地になります。

秋・冬生地「14Milmil14(14ミルミル)」

14Milmil14(14ミルミル)
【着用可能時期: 秋・冬】

正式名称は「14milmil14」、クワトロディッチミルミルクワトロディッチ。14ミルミルと呼ばれています。毎年の生産量が極めて少ないことで有名な希少価値の高い生地です。

紡毛(ぼうもう)糸を使用した起毛生地で、秋冬専用です。着用時期は10月半ば〜2月末までとなります。

1本ずつの糸に使用しているのは、14ミクロン(1ミクロン=1000分の1mm)の超極細糸。人間の髪の毛の直径が50ミクロンであることを考えると、いかに細いかがわかります。ウール97%、カシミヤ3%の混率で、1m当たりの重さは280gと軽量。

生地の表面を軽く起毛させて、赤ちゃんの肌のようにサラサラとしたやわらかなさわり心地を生み出しています。クラシカルなストライプとチェック柄が中心で、トレンドをおさえたラインアップ。

マイナスポイントは、カシミヤに近い極細糸を使用しているので、耐久性はあまり高くありません。お尻が破れやすい方、運転したりタクシーに乗る方はスラックスの擦れに注意していただく必要があります。お店の方にご相談ください。

マイナス点もありますが、高級感と上質なさわり心地は、他メーカーでは実現できないレベルです。ぜひ一度、店頭でこの14ミルミルに触れてみてください。

秋・冬生地「Trofeo Cashmere(トロフェオ カシミア)」

Trofeo Cashmere
(トロフェオ カシミヤ)
【着用可能時期: 秋冬】

トロフェオにカシミヤをブレンド。ウール95%、カシミヤ5%。

混率の95%を占めるウールにはトロフェオの高品質な原毛を使用し、残り5%には世界最高品質のカシミヤを贅沢に使用しています。

以前は厚手で真冬専用のスーツ生地でしたが、軽く薄くなって新しいトロフェオカシミヤとして登場。
カシミヤが混合されてソフトなさわり心地。また、生地表面の毛がクリアカットされてトロフェオ並みの光沢があります。

秋冬生地という位置付けなので茶系やダーク系などシックな色柄が多く、トロフェオに比べて生地コレクションの数が少ないです。

Trofeo Cashmere(トロフェオ カシミヤ)

HERITAGE(ヘリテイジ)
【着用可能時期: 夏と冬】

ヘリテイジは、ゼニア社が創業以来開発してきたファブリックコレクションブックと、エルメネジルド・ゼニア氏のワードローブから1930年代のデザインをピックアップし、現代風に軽量化した素材です。

クラシカルな雰囲気を意識して作られたヘリテイジは、1930年代と同じダブルツイストやトラディショナルフィニッシュを施すなど、当時の色柄を再現。今のトレンドにピッタリの色柄と触り心地です。

ヘリテイジには夏物と冬物の2種類あります。やや太めの糸を使用しているため、シワに強く耐久性があります。

マイナスポイントとしては、太めの糸を使っているので、トロフェオと比べると重たく感じます。また、着用期間が12月〜2月いっぱいまでとやや短かめ。まわりの人とは違うものが着たい、というおしゃれな方に向いています。

6-3 夏のゼニア生地

 夏用生地「Cool Effect(クールエフェクト)」

Cool Effect(クールエフェクト)
【着用可能時期: 夏】

太陽光を80%反射、表面温度を10度下げる機能性生地として登場。ファッション誌に掲載された途端、爆発的人気となり品切れが続出した夏用のスーツ生地。

生地の染めと仕上げの段階で特殊なトリートメント加工を施すことによって、夏のギラギラと照りつける太陽光の約8割をカット。これにより、スーツの表面温度を約10度(ゼニア社実験により算出)下げることに成功しました。

他メーカーの機能性をうたう生地にありがちな人工的な風合いはまったく感じられず、良質でしなやかな風合いです。

マイナスポイントとしては、通気性を重視した夏用の薄い生地だけにシワになります。ただこれは夏用であればどのメーカーの生地でも同様です。また、トロフェオのように生地表面に光沢はありません。

ゼニアの夏のスーツなら、こちらをおすすめします。2010年の登場以来、夏の定番商品として売れています。

夏用生地「High Performance(ハイパフォーマンス)」

High Performance
(ハイパフォーマンス)
【着用可能時期: 夏】

スーパーファイン糸に強い撚りをかけた強撚糸を使用することで、夏でも快適に過ごせるようなサラッとしたさわり心地を実現しています。

このハイパフォーマンスには2種類の生地があります。細い糸を使用した従来の生地と、粗いザックリとした生地の2種類です。生地にはナチュラルストレッチの機能が加わり、タイト目でも動きやすいスーツを製作可能です。

マイナスポイントとしては、梅雨時の湿度が高い時期にはやや生地表面が波打ちます。また、生地コレクション数がやや少なめなのが残念です。

強い撚りをかけたハイパフォーマンスは、毎年改良を加えて発売されます。

夏用生地「High Performance Linen(ハイパフォーマンス リネン)」

High Performance Linen
(ハイパフォーマンス リネン)
【着用可能時期: 夏】

ハイパフォーマンスにリネン(麻)を加えた、清涼感のある夏物生地

シワになりにくいと評判のハイパフォーマンスに10%のリネンを混紡。見た目も触り心地も清涼感があります。

シワになりやすい麻の混紡ですが、強撚糸を使用したハイパフォーマンスと組み合わせることによって、シワが目立ちません。真夏に着るには最適で、ネクタイなしのクールビズスタイルにもぴったりです。

マイナスポイントとしては、新しいシリーズなのでコレクションの数が少ないことです。

以上、12種類のゼニアコレクションをご紹介しました。ゼニアの生地といっても、いろんな種類の生地があることがお分かりいただけたと思います。

ただ、選択肢がたくさんあるのはいいけれど、実際にはどの生地を選べば良いのだろうか?と悩まれるのではないでしょうか。


7. 初めてのゼニアのスーツ、
どの生地を選んだら良いのか?

これだけたくさんの種類があると、自分にはどれが合うのかわからなくなってくると思います。

そこで、初めてゼニアのスーツを購入する方におすすめの生地を3つピックアップします。

では早速、おすすめ生地の1つ目です。

迷うことなく即答で「トロフェオ」のスーツです。

触り心地、出来映え、質感、どれをとっても最上級のスーツです。トロフェオで作ったスーツを一度着てしまうと、他のスーツが着られなくなるほど着心地は快適。

トロフェオを選んで後悔した方を聞いたことがありません。それほどお客さまの満足度の高い商品です。

トロフェオは春と秋の年に2度発売され、コレクションの数が非常に多いというのもおすすめしたポイント。

さらに、夏を除いた長い期間で着用できます。ビジネスシーンでの普段使い、大事なお客様との商談、プレゼンなどのシーンで活躍します。

ゼニアを代表する生地、「トロフェオ」がおすすめです。

おすすめ生地の2つ目は、「エレクタ」です。

トロフェオの触り心地はソフトでしなやか。ただ、少々シワになります。こうしたシワが気になる方には、「エレクタ」がおすすめ。

シワのなりにくさと耐久性を備えた秋冬の定番素材のエレクタ。

しっかりとした糸のハリが生地に復元力を持たせるので、エレクタのスーツはシワになりにくいと定評があります。また、生地表面は高級感のあるツヤがあります。

エレクタは、手ごろな価格と丈夫さがセールスポイント。ゼニアが初めての方には特におすすめです。

また、2017年の秋冬からはエレクタの軽量版が発売されます。秋の初めから冬、そして春先までの長い期間での着用が可能となります。

おすすめ生地の3つ目は、「クールエフェクト」

最後は、夏生地から。太陽光を80%反射、表面温度を10度下げる機能性生地として人気のクールエフェクトです。

生地の染めと仕上げの段階で特殊なトリートメント加工を施すことによって、夏のギラギラと照りつける太陽光の約8割をカット。不快な暑さを和らげてくれるスーツです。

ゼニアの夏のスーツならこれです。2010年の登場以来、夏の定番商品として売れています。

資金に余裕がある方は、「15ミルミル」という選択肢もあります。

トロフェオよりも質感がさらにグレードアップした超高級生地です。ゼニアショップでは40万円の高価格で販売。

最上級のスーツが着たい、大事なプレゼンで着る、学会の発表で、という方にこれ以上のスーツはありません。間違いなく着る人の外見をアップしてくれます。

豊富なゼニアの生地コレクションですが、上記もぜひ参考にしてお選びください。

ここで、
「ゼニアショップ」とゼニア生地を取り扱う「オーダー店」ではどんな違いは?
「値段に違いがあるようだけど、スーツの出来映えに違いは?」

と思われている方もいらっしゃると思います。

次は、「ゼニアショップのスーツ」「オーダー店のゼニアスーツ」についてお話しします。


8. ゼニアのスーツを手に入れるには、
「ゼニア直営ショップ」と「ゼニア取扱いのオーダー店」の2つがあります。

ゼニアは、もともと生地メーカーとして発祥した会社。1968年にトータルファッションブランド「エルメネジルド・ゼニア」を立ち上げ、スーツやジャケットの既製品を作り始めました。

1968年以降のゼニア社には、従来通りゼニアの生地を取り扱う生地部門と、ゼニアのショップを展開するプレタ部門の2つが存在することに。

ゼニアのプレタ部門は世界の富裕層をターゲットに、路面店や有名百貨店内に店舗展開をしています。店舗の空間や内外装は、「高品質」「高価格」「特別感」といったラグジュアリーブランドを演出する作りです。

店舗で販売されているスーツの生地は自社のもので、価格は30万円が中心。

次に、ゼニアの生地部門。優れた生地を作るメーカーとして、アルマーニに始まり、トムフォード、キトン、エルメス、ヒューゴボス、ブリオーニなどのトップブランドに生地を提供。高級紳士服の30%はゼニアの生地です。

ゼニア社は上記ブランドへの提供だけではなく、全世界のオーダースーツ店にも生地を供給。数店のオーダー店を「ゼニア公認正規取扱店」として認定しています。


9. ゼニアショップとオーダー店、
価格差の理由

オーダー専門店は、内外装にコストを掛けていないので、価格を抑えて販売することが可能。オーダー店での販売価格は、トロフェオで13万円〜17万円ほど。ゼニアショップの半分ほどの価格です。

ただ、ゼニアショップのスーツとオーダー店では、3つの違いがあります。

まず、当然ですがスーツを作る場所に違いがあります。ゼニアショップのスーツはイタリア、スペイン製で、オーダー専門店は日本製。

次に、裏地とボタンの違い。ともにゼニア社製ですが、色や柄に違いを持たせています。

最後に、生地の色柄の違いです。ショップとオーダー店では生地の色と柄が微妙に違います。ショップで気に入った柄があってもオーダー店にない場合があるのはこのためです。

ゼニア直営ショップとオーダー店では大きな価格差があるため、「オーダー店のゼニアって本物?どうしてこんなに安いの?」という質問をよくいただきます。

しかし、今までのページをご覧いただれば、
「オーダー店のゼニアスーツも正規ルートから仕入れた本物である」とご理解いただけたと思います。

では、実際にゼニアのスーツをどこで手に入れるのか?

ゼニアのスーツの選び方ゼニアのスーツの選び方



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