
- ゼニアとは何ですか?
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ゼニアとはイタリアのファッションブランドのことで、正式名称は「Ermenegildo Zegna」。スーツの価格は64万1300円(2025年調べ)スーツスタイルの格好良さと生地の上質さがゼニア人気の理由となっています。上質な生地は自社ブランドだけではなく、アルマーニやトムフォードなど名だたるスーパーブランドにも供給。
- ゼニアのスーツはどこで買えますか?
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ゼニアのスーツを手に入れる方法は5つ。1つはゼニアの直営店で購入する。2つ目はアウトレットで購入。3つ目はアパレルメーカーのゼニアスーツを購入。4つ目は百貨店のオーダーコーナーで購入。5つ目はゼニア公認のオーダー店にて購入する。おすすめなのはオーダー店での購入です。
- これだけ高いゼニアのスーツですが、長持ちするのでしょうか?
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高価=長持ちする、ではありません。高価な生地は極細の糸を使用します。さわり心地はシルクのように滑らかで繊細です。しかし、その糸は髪の毛よりも細いため、切れやすいです。ただ、高い商品だから取扱いに注意して大切にするので、結局は長持ちするとも言えます。
- 具体的に、ゼニアのスーツは何年ぐらい着られますか?
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丁寧に扱えば7、8年は着ることができます。10万円以上のスーツであれば1万円のものと同じ扱いをしません。「雨の日に着るのはやめよう」「家に帰ったらハンガーにかけよう」と大切に扱ってください。
- ゼニアのスーツ、まわりの人から良いスーツだと気づいてもらえますか?
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商談で向かい合わせに座る、会食で隣に座るなど1メートルぐらいの距離でスーツを目にすれば、その人がどんなレベルのスーツを着ているかはわかります。上品なツヤと滑らかなドレープはスーツに詳しくない方が見てもわかります。それに加えて、肩幅のサイズや袖の長さ、スラックスの太さやシルエットが着ている人の身体にピッタリと合っているスーツであれば、良いスーツであるのは一目瞭然です。
- ゼニアのスーツを買う際に、スーツ以外で気をつけることはありますか?
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スーツだけが最高級でも靴やバッグがいまいちだったら全体の印象も悪くなります。ビジネスマンの身だしなみは足元からと言われます。せっかくゼニアのスーツを着ていても安っぽい靴を履いていると、「たいしたものを着ていないな」とまわりから判断されてしまいます。全体のバランスが必要です。
- 高級なスーツの手入れは大変ですか?
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手入れはそれほど難しくありません。とにかく家に帰ったらすぐにハンガーにかける、これをするだけで型崩れを防ぎ、スーツが長持ちします。連続して着用するのを避けて休ませるなど、靴と同様にスーツもお休みの日を設けると長持ちします。
- どんな色や柄を選んだら良いのかわかりません。
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選び方には2つあります。まず1つ目は、「使用するシーンに合わせた色や柄を選ぶ」です。結婚式やパーティーシーン、お子様の入学式・卒業式、講演・学会の発表などでは、フォーマルな雰囲気の無地系のものを選ぶ。2つ目は、「まわりからどのように見られたいかで選ぶ」です。誠実さ、爽やかさ、若さをアピールしたいであれば紺系、落ち着いた柔らかな雰囲気を出したのであればグレー系などです。
- 新作のスーツや生地はどのタイミングで入荷しますか?
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ゼニアショップのプレタポルテは、セールが終わる1月末に春夏の新作が入荷し、8月末に秋冬物の新作が入荷するという流れです。オーダー店でも新作生地の入荷は年に2回です。
- ゼニアの直営ショップよりもオーダー店の方が安い理由は何ですか?品質は大丈夫でしょうか?
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生地はゼニア直営ショップとオーダー店とほぼ同じです。「ほぼ」というのは色柄の品揃えが少しだけ違います。ゼニア直営店ショップにあってオーダー店にはない生地があります。スーツのスタイルも近いものを作ることができます。では金額の違いはどこから生まれるのかということですが、ゼニア社は「特別感」「ラグジュアリー感」を重視したお店の雰囲気づくりをしています。一等地のゴージャスな店内で購入することがステイタスだと考える方に高額なスーツを提供しています。一方のオーダー店は店舗の内外装のコストも最低限に、また広告費や人件費も極力抑えることで、最高級の生地を使ったコストパフォーマンスの高いスーツを提供しています。コストをかけるポイントによって、ゼニアのスーツの価格に差が生まれています。
- ゼニアの商品に礼服のスーツもあるんですか?
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はい、ゼニア生地の15ミルミル、トロフェオに黒の生地がありますので、タキシードや略礼服、ブラックスーツなどを作ることができます。例えば当店で礼服を作られる場合、15ミルミルで18万円、トロフェオで13万円で作成が可能です。タキシードはその価格に5万円をプラスしていただければ作ることができます。
- ダンヒルやドーメルの生地はゼニアと比べてどうですか?
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ドーメルやダンヒルの生地は、ゼニアよりもハリがあってしっかりした重みを感じられるさわり心地です。シーズンコレクションはゼニアが近い色合いを掛け合わせて柄を作るのに対して、ドーメルは濃淡をつけてハッキリとしたストライプやチェック柄を作ります。ゼニアの生地よりも個性的でやや派手な印象の生地が多いラインアップです。ちなみに、ダンヒルは生地の生産を2015年に終了しています。
- 他のイタリア生地と比べてどうですか?
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ゼニア以外のイタリアの有名な生地メーカーというと、ロロピアーナとキャノニコがあります。ソフトなさわり心地のゼニアですが、その2社の生地はさらに柔らかくしなやか。特にロロピアーナにおいては、女性向けと言えるほどふんわりとソフトです。生地の色柄もナチュラルな淡いトーンのものが多め。キャノニコはゼニア、ロロピアーナに比べて品質は若干落ちますが、価格が比較的安価で量販店用に人気があります。
- ビジネスマンに人気のゼニアのスーツですが、着ているとシワになりますか?
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ゼニアの15ミルミルやトロフェオなどの生地は高品質の細い糸を使用しているため、一般的にはシワになりやすいと言われています。ただ、ゼニアほどの高レベルの生地であれば、スチームアイロンをプシュッと当てるだけで元に戻る復元力があります。自宅に帰ってハンガーにかけてプシュッとするだけで袖のシワは伸びます。所要時間はわずか30秒ほどです。
- ゼニアの生地の中で、シワになりにくい生地はありますか?
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旅行や出張に最適な生地として「トラベラー」があります。強い撚りをかけたダブルツイスト糸(2本の糸を1本に縒り合わせた糸)を使用することで、ハリのあるシワに強い生地を作り出しています。このトラベラー以外にもシワになりにくい生地があります。トラベラーよりもさわり心地がソフトで丈夫な生地の「エレクタ」です。ゼニアのロングセラー商品で品質にも定評があります。トラベラーとエレクタは価格的にもリーズナブルなので、ゼニア初心者の方におすすめです。
- ゼニアの生地で一番丈夫な生地は何という名前ですか?
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ゼニアで一番丈夫な生地は、エレクタです。糸の太さはトロフェオのスーパ−120に対してエレクタはスーパー110レベルですので、トロフェオに比べてしっかりとハリのある糸を使用しています。生地表面にはゼニア独特の上品な光沢があり、さわり心地もしっとりとして高級感があります。少々荒っぽく着ても傷んだりすることなくとても丈夫な生地です。出張用として有名なトラベラーという生地がありますが、エレクタで作られたスーツも出張やハードなビジネスシーンで重宝します。
