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ゼニアの生地は、他と何がちがうのか?

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ゼニアの生地は、
どのオーダー店でもワンランク上の取り扱いです。

一般的なインポート生地でオーダーする場合に比べ、
高額に設定されています。

今回は、ゼニアの生地が他と比べてどんな違いがあって、
スーツになった時にその違いがどこに出るかについてお話しします。

ぜひ今後の生地選びの参考にしてください。

1. ゼニアの生地は、なぜ高いのか?

ゼニア社は創業以来、最高級の生地作りを目指してきました。

オーストラリアの契約農場から買い付けた羊毛から、
脇と肩の高品質の部分だけを使います。

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例えるなら、 ”羊毛の大トロ”の部分だけを使って生地を織り上げます。
(○の部分のみ使用)

そこからさらに糸を厳選。羊毛の細さや長さ、色、密度、強度を
細かく検査して、自社の基準に合ったもの以外は使わないという徹底ぶり。

良い部分だけを使って、残りの部分は使わないという製造方法です。

ゼニア以外の生地メーカーももちろん品質の良い羊毛を使っていますが、
ここまでムダの多いぜいたくな糸の厳選はしていません。

ゼニアのように、徹底した原料の選び方をしていればコストもかかります。

他メーカーにくらべて生地が高くなってしまうのも当然かもしれません。

1.1 ゼニアの生地のさわり心地

こだわった羊毛から作られたゼニアの生地は、決して大げさではなく、
さわった瞬間に「この生地は高級だ」とわかるほど上質なさわり心地。

もしも仮に、小学生がゼニアの生地と他社の生地を比べたとしたら、
すぐにどっちが良いのかわかるレベルです。

それぐらい、ソフトで繊細なさわり心地です。

他の生地メーカーも、スーパー130やスーパー150などの極細の糸を使って
柔らかなさわり心地がするものもあります。

《細さ》だけではなく、ゼニアのように《細さ》+《密度と強度》を
重視して作っていないので、生地にコシやハリが足りません。

コシやハリのない生地がスーツになると、柔らかさは感じられます
が着ているうちに生地がクタッとしたり、型崩れが起きてきます。

良いスーツを仕立てる生地に必要なのは、柔らかさだけではなく、
適度なハリとコシも必要だということもぜひ憶えておいてください。

ゼニアの生地がスーツになった時に感じるのは、ウール100%なのに
まるでカシミア100%のような柔らさとしっとり感です。

さわり心地が滑らかでふわっとしていて心地が良いです。
生地には適度なハリもあります。

100年以上にわたり、ウールと向き合ってきたゼニアの生地は、
心地よい触感が特徴です。

1.2 ゼニア生地の見た目

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ゼニアの生地でオーダーしたスーツは、一見しただけで上質な
スーツだとわかります

スーツ表面には光の当たる角度によって、つやつやとした
光沢が浮き上がります。

羊毛の脂による光沢なのですが、羊毛の品質が良くないと
こうした美しい上質なツヤは出ません。

安価な羊毛にシルクを混ぜて無理にツヤを出そうとしている
スーツを街で見かけます。

生地表面にツヤが出ても、上品なツヤというよりもギラギラとした
やや品のないツヤになってしまいます。

ツヤはあればいいというわけではなく、上品なツヤかどうかが重要。

上品なツヤのあるスーツを着ると、相手からの印象もグッと上がります。

アメリカの心理学者アルバート・メラビアンによると、
「人の第一印象は3秒で決まる」のだそうです。

上品なツヤを持つゼニアのスーツを着れば、相手はあなたのことを
「ステータスのある人」だと一瞬で判断します。

1.3 軽量なゼニアの生地

ゼニアのスーツは軽いです。

着ているとは思えないほどの軽さで、スーツなのに1枚の布を
羽織っているかのような着心地です。

国産や英国製の生地で作ったスーツではこうはいきません。

ゼニアが1965年に発表した生地に「Trofeo(トロフェオ)」があります。

太さがスーパー130クラスの極細糸を使用したトロフェオは、
1m当たりの重さはわずか240グラムしかありません。

スーツには通常3m生地を使用するので、生地だけで840グラムです。

そこに芯地や裏地などの付属物を加えても、ゼニアトロフェオの
スーツ1着の重さは1㎏にも満たないぐらい軽量です。

2. ゼニアの生地にもマイナス面はあるのか?

ゼニアの生地にもマイナス面があります。

耐久性があまりないということです。

たとえば、勢いよくしゃがんだりすると、お尻の食い込み部分に
力がかかって破れてしまう場合があります。

ゼニアの生地は極細の糸で作られているので、その細い糸がお尻に
かかる力に負けて切れてしまうことでこういたことが起きます。

「高価なスーツの方が長く使える」と考えがちですが、それは逆です。

高い生地は、丈夫さよりもさわり心地や着心地に重点を置いています。

学生服に使う安価なポリエステル生地は、丈夫さに重点を置いています。
そのさわり心地はガサガサとしていてかたいです。

生地によってこうした違いがあります。

細い糸を使っているスーツは繊細ですが、扱い方に気をつければ、
耐久性も良くなります。

たとえば、スーツの週3回以上のヘビーローテーションの使用はやめ、
最低1日おきには休ませる

そうしないと、型くずれやヘタりの原因になってしまいます。

高級素材は間を空けて丁寧に取り扱ってあげましょう。

3. ゼニアの生地の種類

ゼニアの生地は、年に2度発売されます。

オーダー店や百貨店のオーダーコーナーに2月に春夏もの、8月に
秋冬ものが入荷します。

生地の品種数は他メーカーの約5倍の量です。

定番生地を150種類、シーズンごとの新作生地を300種類の計450種類。

これだけ多数の生地を揃えることが出来るのは、原毛の買い付けから
生産までを自社で行っています。これはゼニア社の大きな強みです。

ゼニアは450種類の生地に、季節や用途に合わせて名前を付けて分類。

・春秋用のトロフェオ…柔らかくツヤがある。プレゼンに向きます。
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・春秋冬用のトラベラー…シワになりにくい生地で出張に向く。
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・夏用のクールエフェト…太陽光を遮断して表面温度の上昇を抑えます
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上記の他に、

「15ミルミル」「Heritage(ヘリテイジ)」「トロフェオカシミヤ」
「Cool Effect High Performance(クールエフェクトハイパフォーマンス)」

などがあります。

4. まとめ

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ここまで述べてきたように、ゼニア社の品質と品揃えは、
世界ナンバーワンと言えます。

常に極上を追求しづけるその姿勢、品質へのこだわり、それに
かけた100年という時間、どれをとっても他メーカーはゼニアに
敵わないでしょう。

さらに、「ダンヒル」と「ロロピアーナ」が2015年をもって、
オーダー店への生地供給を終了すると発表しました。

こうした状況を考えると、今後もゼニアの生地の人気に拍車が
かかるのは間違いありません。

ゼニアの高品質の生地は、キトン、ブリオーニ、アルマーニ、
エルメス、ヒューゴボスなどトップブランドに使われています。

そして、ゼニアのスーツは世界の国家元首をはじめとして、
多くのエグゼクティブの方々から絶大な支持を集めています。

ロシア出身のオペラ指揮者ワレリー・ゲルギエフ氏も熱烈な
ゼニア愛好者です。

「世界のどこで着ても恥ずかしくないスーツだ」として、
ゼニアのタキシードを着用してタクトを振っています。

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